キジトラのモモの話 その3
モモはネコの間(モモの部屋)の生活にも慣れてきました。
自分や妻は家に帰ってくるとモモのいるネコの間になるべくこまめに行くようにしていました。
ネコはひとりでも遊んだりできますが、やはり隔離している感がどうしても自分たちにはあって、こまめに行って遊んでやるようにしていました。
ミーちゃんと会わせてみる
モモはミーちゃんとは隔離して、使っていない部屋を2つつなげたので子猫1匹には十分すぎるスペースでした。
ミーちゃんも何か新しく生き物が来たことは早々に気がついていて、ドアの前で匂いを嗅いだりして調査をしています。
最終的にはモモとミーちゃんを一緒に飼いたいと言うのが我々人間側の勝手な希望なので、慎重に近づけてみることにしました。
1ヶ月くらいは隔離して安静にしておいてから、自分や妻ももちろん立ち会ってモモはケージに入れてネコの間(モモの部屋)にミーちゃんを連れて来ます。
ミーちゃんもとても警戒しているので嫌がりますが、とりあえず毎日短時間同じ部屋に入れて会わせるようにしました。
ミーちゃんの性格
しかし最初から想像はついたのですが、ミーちゃんは自分とふたりだけで過ごしてきた時間が圧倒的に長かったこともありますが、性格的なものもあるのでしょう、すごくネコ嫌いなネコです。
ネコもいろいろあって、人間好き、人間嫌い、ネコ好き、ネコ嫌い、、、本当に正確がいろいろです。
たぶんどうやって接するのかも、ネコ社会で生きてきた経験のないミーちゃんには分からなく、ただただ恐怖なのか脅威なのかとにかく目も合わせることもなく嫌がっています。
以前ガラスのマド越しに近所の野良猫が来て物凄い剣幕で威嚇していました。
野良猫たちは平然としていましたが、やはりネコとの交流がなく生きてきて社会性のようなものもないのでしょう。
今の住まいは一戸建てですが、今までは高層の建物だったので野良猫を見るのも初めての経験でした。
しまいにはガラスに体当たりして追い払おうとしていました。
ミーちゃんとの顔合わせは難航
たしかこちらも懲りずに1ヶ月近くは続けたと思います。
次第に目を合わせて「シャー」と威嚇するようにはなりましたが、相手(モモ)に対しての興味のようなものは感じられず、とにかく不快に感じているようです。
自分たちもそれなりに難航する覚悟はしていましたが、いやはやミーちゃん頑固だな、、、
モモは子猫らしく好奇心旺盛で無敵な状態です。
ミーちゃんとの顔合わせタイムだけは、モモはケージに入れていますが、ミーちゃんと遊びたくて仕方がないようでした。
作戦変更
今度は試しにモモを抱っこしてネコの間から出て、家の中を連れ出してみました。つまりミーちゃんのテリトリーにモモを抱っこした状態で入れてみました。
今度はミーちゃんはこちらをチラチラ見ますが、「フン」って感じで知らんぷりをしています。
ネコの間にミーちゃんを連れてきて会わせるのは止めて、モモを連れてミーちゃんのテリトリーに連れてくるようにしました。
次第に少し部屋に放して様子を見ていましたが、モモはミーちゃんに構って欲しいから追いかけて後を追いますが、ミーちゃんは嫌がって逃げます。
その後、このまま次第に共生できるだろうと判断して、一緒に暮らさせることにしました。
人間が都合の良いようにはいかない
しかし、初めは逃げていたミーちゃんの方が近寄ってくるモモを追い払うように威嚇するようになりました。
次第にみーちゃんは自分のテリトリーを誇示するようになり、ミーちゃんのモモへの威嚇は強くなり、我々人間側のそのうち慣れるだろうという都合のいい考えとは逆に、モモが攻撃されるかもしれない可能性が高くなってきました。
茶トラのネコはかなり大柄になる個体が多いと聞きました。
ミーちゃんもかなり大きなネコです。こんなミーちゃんが本気で子猫のモモを攻撃したら大変なことになってしまいます。
ミーちゃんとモモの同居は即中止となりました。
同居は失敗、、そして
ミーちゃんにもモモにも多大なストレスをかけてしまったと反省しました。
確かこの頃ミーちゃんは13歳くらい。とても健康的で元気でした。
これからも自分たち家族の団らんに参加できないモモが可愛そうに思えてきました。
妻は、夜にたまにネコの間で寝てやったりしてモモと一緒にいる時間をなるべく多く取るようにしていましたが、やはりこちらから行かないと会えない事実は変わりません。ネコの間でひとりポツンとしています。
こんなことはちょっと考えればわかったことですが、やはりあの保護した子猫の兄弟かもしれないと思って、ウチで飼いたいという気持ちは抑えることができませんでした。
同居ではない方法で、モモに寂しい思いをさせない為にはどうしようか考えているう
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ちに、同じくらいの子猫を飼ってモモと一緒に暮らさせようと考え始めました。
ネコ獣3匹体制計画です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。